理事長 數野 通丈
当病院は1983年(昭和58年)、脳神経外科疾患を専門に診療する病院として発足いたしました。
当院の対象とする主な病気は、脳腫瘍 ・ 脳血管障害 (くも膜下出血、脳出血、脳梗塞など)・交通事故をはじめとする種々の事故に起因した頭部外傷・脊椎及び脊髄外傷・その他の神経疾患並びに高血圧・頭痛・痙攣などの症状の方々であります。
これらの疾患には緊急を要するものが数多く含まれるため、緊急に対して365日24時間常時対応が出来るように、夜間、休日を問わず何時でも即刻診察し、手術などの治療が出来る救急体制を備えております。
診療及び検査機器をはじめとして、高気圧酸素治療装置、CTスキャン、MRI(磁気共鳴画像)、SPECT(脳血流測定)、脳血管撮影装置、前庭機能検査器具等を備え、又リハビリ部門の拡大と器具の増設も行い、患者さんの待ち時間の短縮に努めています。
適切な治療を行うには詳細にわたる確定診断が不可欠であります。その意味でも外傷では特に交通事故や転落事故などによる頭部・脊椎・脊髄外傷と合併して四肢の外傷(骨折など)を多く認めるため、必要に応じて整形外科の専門医がチェックしています。
また、特殊検診として「脳ドック」を併設しております。
従来、脳以外の診断項目として「人間ドック」があり、成人病予防と病気の早期発見、早期治療に貢献して来ました。しかし、近年の医療機器の著しい発展により、痛くなく脳の病気を予防するためのスクリーニングが可能になってまいりました。
脳の病気は一旦発病しますと、たとえ治ってもひどい後遺症を残してしまうものが数多くあります。予防のため、元気な方にお勧めする検査です。